対象読者
- サビしかメロディーが浮かんでこない人
- スランプで全くメロディーやリフが浮かんでこない人
- メロディーやリフを提案してくれるソフトが欲しい人
一人で曲を作っているとメロディーが思いつかず、何日も悩んでるだけで過ぎて行ってしまう・・・。
私自身そんな状況を打破するために「Riffer」を使い始めたのでレビューします。
この記事からわかること
- Rifferとはどんなソフトなのか
- Rifferのメリット/デメリット
- 実際に使用している筆者の感想、普段の使い方
参考情報:筆者(村人B)のPC環境
最新環境
Mac mini(M1, 2020)
メモリ 16GB
macOS Big Sur 11.1
DAW Logic Pro
初回記事執筆時
- MacbookPro 2017
- プロセッサ 3.1 GHz デュアルコアIntel Core i5
- メモリ 8 GB
- MacOS Version Catalina10.15.4
- 使用DAW Logic Pro X Version 10.5
Rifferは「ひたすらメロディーを作り続けてくれる」ソフト
Rifferの機能を端的に説明するなら、「ひたすらメロディーを作り続けてくれる」ソフトです。
生成されたメロディーはRiffer上で微調整したり、一時的に保存したり、DAW側にMIDIデータとしてコピーしたりできます。
開発はプラグインメーカーのAudiomodern。
あまり有名ではないですが、開発パートナー&スポンサーにAppleやAVID,Native Instrumentsもいます。
製品デザインはどれも秀逸でスッキリかっこいいです。
Windows / Mac両対応です。筆者のM1 macでも動作確認済みです。
iPhoneアプリもあるようですが、筆者は使ったことないです。
Rifferのメリット / デメリット
メリット
インターフェイスがスタイリッシュ
DAW上でRifferを立ち上げた見映えの良さをサクッと紹介したい。
DAW本体はもちろん、各プラグインのデザインって制作時の気分やイメージする音に地味に影響します。
その点でrifferはかなりカッコよく仕上がっていて、私が気に入っているポイントのひとつです。
ついでにLogicが基調にしている黒、青、緑の色彩と共通していて馴染みも悪くないです。
設定条件を使いこなせばあらゆるスケール、ベースやドラムフレーズも
rifferは単にランダムなメロディーを生成するだけでなく、条件を指定してやることで気の利いた提案をしてくれます。
主な指定できる条件には
- 12のキーと59のスケール(さらに独自にスケールを作成することも可能)
- メロディーの長さ
- 休符の数
- メロディーの動く音域
- rootの音(スケールのIの音)をいくつメロディーに含めるか
- リズムのハネ具合(シャッフルの程度)
- デュレーション(音の長さ)とベロシティ(音の強さ)のバラツキ具合
があります。
特にスケールに対して使える条件は力が入っています。
使いこなすには音楽理論の知識が必要になってきますが、曲の雰囲気やリフを当てる場所のコードに応じて柔軟にメロディーをディレクションできます。
私がよくやる使い方として、コードが決まっている小節にリフをつける時に、そのコードスケールのアヴォイドノートを省いたスケールを設定しています。
デメリット
有料
定価で49ユーロです。為替変動あるので大体ですが日本円で6500円くらい。
セール時は大体35%OFFのことが多いです。
作曲に慣れると理論的にメロディーは作れる
これはやや中級者向けですが、「曲に合うメロディー(リフ)」は理論的に作った方が良いこともあります。
メロディーの動きで何を表現したいのか、コード構成音をどう使うか、テンションノートをどう使うか、リズムは独自に持たせるのかそれとも他の楽器と共通したものなのか、などなど。
そういうことを研究していくと、理想的なメロディーは理論的に作ることができます。
一方でRifferはキーやリズム単位などはディレクションできてもほとんどランダム生成です。
理想に近いメロディーを生み出すまでに時間がかかることもあります。
逆手にとれば「メロディーに自分のクセが出ないようにしたい」、「あまり頭を使わずに気楽に作りたい」という目的なら適しています。
「あてもなく悩む時間」から「メロディーのガチャを回す時間」に
しばらく使ってみた感想
しばらく触ってみて感じたのは、rifferの最大の強みは「メロディーのトライアンドエラーにおけるストレスフリー&高速化」にあるということです。
前項で紹介したような条件を色々設定したところで、その曲のその箇所にしっくりくるメロディーはなかなか出てこないということはあります。
おそらくその点は開発者も認識しており、そのためにrifferではサクサクメロディーを作成し、合わないものはサクサク流れて捨てられていくようになっています。
そのことを強く感じるのが「サイコロマーク」と「自動生成ループ機能」です。
rifferはシンボル的に配置されたサイコロマークをクリックするだけで新たなメロディーを提案してくれます。
また画面右の∞(無限大)マークをONにすると、生成したメロディーを鳴らしながら自動でどんどんメロディーを提案し続けてくれます。
これらによってまるでサイコロを振ったり、ソシャゲのガチャを回すかのような手軽さでメロディーを試すことができます。
リアルなソシャゲのガチャを連続で回し続けたら出費が大変なことになりますが、rifferはいくら回して捨てていっても導入時のライセンス費用だけです。
導入費用の6500円(定価で$49のため為替変動によって上下)でメロディーの無限ガチャができると考えると、私はそれなりに価値を感じました。
まとめ : DAWのテンプレートに最初から入れておくくらい良い
私はかなりrifferが気に入ったので作曲を始めるときのテンプレートに入れてしまいました。
いわゆるスタメンってやつです。
「ここのギターソロどうしようかな、とりあえずrifferにギター鳴らさせてループさせてみるか」
といった感じで使っています。
こうしてから単純に悩んでいるだけの時間が減って作曲にかかる時間が短縮できます。
自分のメロディーのクセみたいなものも減ってきました。
興味を持った方はぜひ一度使ってみてください。
今回の記事は以上です!
お役に立てれば幸いです。
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(記事執筆時2021/4/29)
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※ちなみに無料試用版もありますが、機能が制限されすぎている(スケールがクロマチックしか選択できない、プリセットが保存できないなど)で実用には程遠いです。
制作環境での動作テストくらいに考えておいた方がいいと思います。
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