【DTM用イス探しの終着点】座り心地とギター演奏を両立するイス「ミラ2チェア」レビュー

目次

はじめに

対象読者

  • 快適にDTMをするためのイスを探している。
  • アームレスト(肘掛)が演奏の邪魔にならないものを探している。
  • 良いものなら高くても欲しい
  • デスクワークしている時間が多いが腰痛にはなりたくない。

この記事からわかること

  • DTMを長く続けるなら椅子は良いものを選ぶべき理由
  • 筆者がミラ2を選んだ理由
  • ミラ2を買う前に知っておいた方が良いこと
  • 「理想の製品探しの終着点」の良さ
筆者紹介
奈沼蓮アイコン画像

奈沼 蓮

DTMer, ライブハウスPAエンジニア

DTM歴5年のアラサーだが、今のところ腰痛を抱えてはいない。
腰痛が原因で集中力と生産性が落ちてしまうのが怖いので、予防のために日々の短時間筋トレを心がけている。

DTMを長く続けるなら椅子は良いものを選ぶべき理由

腰痛を抱えてしまうと生産性が落ちる

Photo by Pixabay

3年前筆者は有名アニソン作家の編曲アシスタントをしている人(以下N氏)の「音楽を語る会」みたいなものに参加していました。
主宰のN氏は当時アラフォーでしたが、彼は「長時間のデスクワークと運動不足によって慢性的な腰痛を抱えてしまった」と話していました。
N氏は筆者に「プラグインとかよりも椅子はいいやつ買ったほうがいいよ」とアドバイスをくれて、それは非常に説得力がありました。

筆者はそれをきっかけに「『腰いてー』と思いながらDTMをする事態にはなりたくない」と考え、「DTMをする上で良い椅子」を真剣に検討し始めました。

確かにプロのスタジオでは良い椅子が選ばれている

誰の言葉かは忘れましたが、

良い音楽スタジオに最も必要なものは最高級のマイクでもなく、最高級のミキサーでもなく、最高に座り心地の良い椅子である

という言葉を聞いたことがあります。

実際レコーディングスタジオの椅子のスタンダードといえば、ハーマンミラーのアーロンチェアです。
確かに座り心地最高の製品なので、プロもこだわってるのは本当のようです。

筆者がミラ2を選んだ理由

レコーディングスタジオの「ピリピリした緊張感」は欲しくない

Photo by John Hult on Unsplash

順当に考えると、先述した信頼と実績の「アーロンチェア」を選ぶのが最適のように思えます。

しかし作曲家の先輩やレコーディングエンジニアの先輩に「自宅作業の椅子は何を使ってますか?」と聞いたところ、アーロンチェアを選んだ人はいませんでした。
理由を聞いたところ、「レコーディングスタジオっぽい緊張感が出てしまう」ということでした。

例外もあると思いますが、レコーディングスタジオは結構シビアな現場で空気がピリピリした緊張感がある場所が多いです。
(正直私はほとんど行ったこと無いですが、数名から話を聞く印象で)

そういう場所のアイテムが家にあると落ち着かなくなってしまうことは察したので、私はアーロンチェアを選ぶのはやめました。

ギターやキーボード演奏の邪魔にならない「可動式アームレスト」

Thanks to Photo by Oleg Ivanov on Unsplash

DTMをやる上で座り心地と同じくらい重要なのが「可動式アームレスト」だと思います。

  • MIDIキーボードを弾く時
  • ギターを座って弾く時

これらの場合はアームレストは要りません。むしろ肘があたるので邪魔です。

一方で、

  • DAWに向かって曲の構成を考える時
  • ミックス時などリスニングに徹する時

これらの場合はアームレストが欲しくなります。肘を置く場所がないと腕の重さで肩凝ったりします。

つまりDTMやるなら「アームレストが可動式のもの一択」です。
それも「可動範囲が広く、ギターやMIDIキーボードを弾く時も肘が当たらないようにどかせる」のが重要です。
加えるならアームレストは頻繁に上下させるので「簡単に動かせること」「何度動かしても壊れないこと」も必須です。

ミラ2のアームレストは「広い可動範囲」&「クッション性」&「耐久性」全てを満たす

ミラ2のアームレストは座りながら簡単にかちゃかちゃ調節できるので最高です。
ノールック片側1秒で調整済みます。
3年間1日に何度もかちゃかちゃ動かしてますが、壊れる気配はありません。

アームレストの高さを一番低くした時。座面から7センチくらい。座った時の腰骨の高さ。
アームレストを一番高くした時。座面から20センチくらい。座った時の肋骨の一番下くらいの高さ。

購入検討時、「実際座ったまま快適にギターが弾けるか?」を筆者は大きめの中古ショップで確認しました。
お店にあったミラ2本体に、同じくお店にあった中古ギターを持ってきて実際に構えてみました。結果問題なく快適に弾けることが確認できました。

12年の超長期保証

Thanks to image by MichaelGaida from Pixabay

ミラ2は「超長期保証付き」です。
その保証年数、なんと12年。長い。もはや永いと言った方が適切かもしれない。
(ガス圧シリンダーのみ「2年間」保証なので注意です。)

販売額は高いですが、12年使えるなら長期的に見てそこまで悪くないと思えました。

ミラ2を買う前に知っておいた方がいいこと

最大のデメリットは21kgの重量

Thanks to Photo by Victor Freitas on Unsplash

一回設置してしまえばほぼ動かすことはないのでそんなに大きな問題ではないですが、ミラ2は
「椅子にしてはめっちゃ重い!」
と一応知っておいた方が良いです。

とはいえ21kgというのは「小学校1年生の子供」程度の重さです。
お年寄りはともかく、健康な大人にとって大きな問題はないと思います。

フローリングなら床の傷防止アイテム推奨

使う時は床を保護する「敷物」が必要かなと思います。
重さも相まって、フローリングとかだとキャスターがゴロゴロするたび床へのダメージがデカそうです。

対策として私は使わなくなったヨガマットを敷いて使っています。
本来の使い方と違いますが、カーペットと違ってホコリが出ないし、素足での踏み心地もいいので気に入ってます。

座面のメッシュとフレームの間に埃が溜まりやすい

フレームに埃が溜まった時の様子
座面下のフレームに埃が溜まった時の様子

ミラ2は通常の椅子と異なり、座面は柔らかいメッシュでできていて、空間を挟んでその下にフレームがあります。

ここの部分に埃が溜まりやすいです。
使用頻度などにもよりますが、筆者の場合3ヶ月くらいで上記写真くらいになります。

対策はエアダスターで埃を吹き飛ばすのがおすすめ

座面とフレームの間は掃除機で埃を取るにはスペースが狭く、やや難しいです。
そのため私はミラ2をベランダに持ち出してエアダスターで埃を吹き飛ばして掃除してます。

こんな感じのパソコンメンテナンス用に使うもので威力は十分です。
ノズルを使えば狭いところまできっちり埃を飛ばせます。

「理想の製品探しの終着点」の良さ

Thanks to Photo by George Bakos on Unsplash

ミラ2を買ってから、筆者のDTM用の理想の椅子探しは終わりを迎えました。
振り返るとこのこと自体が時間節約になっているのかもしれません。

中途半端なものを買って結局他に目移りする時間はもったいない

私は普段、身の丈に合わないものは買わないのでそれまで気づかなかったのですが、
「本当にいいものを選ぶと他に目移りしなくて済む」
ということに気づきました。

ミラ2を買うまでは「いいオフィスチェアをいつか買おう!」って感じでネットのウィンドウショッピングを年に2,3回やって結局買わない、みたいなことをしてました。

振り返って考えると時間がもったいなかった気がします。
今はミラ2に特に不満を感じることもないので、他の椅子が気になることは無くなりました。

他製品が気にならないくらいの圧倒的な品質には高いお金を出しても買う価値があります。

まとめ: DTMerの12年を支える椅子に相応しい逸品

今回の記事では「ミラ2チェア」をDTMer目線でレビューしました。

総評を言うと

重くて高額だが、DTMerが理想とする「健康で快適な制作環境」を12年支えることができる逸品

と言うことになります。

各メリット/デメリットをまとめると、

メリット
  • 部屋の空気が緊張しない
  • 可動式アームレスト → アームレストは使えるが、ギターやキーボード弾く時邪魔にならない
  • 腰痛になりにくい → 集中力・生産性向上
  • 12年間の保証付き(新品正規購入のみ)
デメリットと対策
  • 重い(21kg) → 敷物(ヨガマットなど)を敷いて床へのダメージ対策
  • フレームに埃が溜まる→エアダスターで吹き飛ばす

今回の記事は以上です。
お役に立てれば幸いです。

付録 : 紹介商品まとめ

オマケ: 腰痛予防になる筋トレ参考書

この本の「ブリッジ」のトレーニング解説パートが腰痛予防に非常に役立ちます。
見た目は「ガチ勢向け」ですが、中身は誰でもできる簡単なトレーニングからステップを踏んでいけるように紹介されているので初心者にもおすすめです。

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