「HPH-MT8」がヘッドホンエイジングの必要性を教えてくれた話

目次

こんな人向け

そこそこいいヘッドホン買ったはずなのに、使ってみたらあまり良くないと感じている人

そのヘッドホンはエイジングが必要なやつかもしれません。過去の私のように早計に実力を判断してしまう前に、一度エイジングを試してみるのはありだということを解説します。

目次

  • ライブハウスでPAをやっているうちに「フラットな性質」というものがわかってきた
  • 「HPH-MT8」を買ったが、エイジング前は全然フラットじゃなかった
  • エイジングが必要だと知ったきっかけ
  • エイジング用の音源を試した実際の方法
  • エイジング前後の体感比較
  • まとめ:少なくとも効果が出る機種はある

ライブハウスでPAをやっているうちに「フラットな性質」というものがわかってきた

オーディオ系は似非科学っぽいものとか迷信じみたものを見受けることもあるので、信頼性を出すために少し自分のことを話します。

「信憑性はともかく、とりあえずエイジングを試す方法を知りたい」という読者の人はこの項は読み飛ばしても大丈夫です。

ライブハウスでPAをやっていると「スピーカー(の周波数バランス)がフラットな状態」というのがだんだんわかってきます。

PAの仕事をする以前は私も「ヘッドホンやイヤホンによって聴こえ方がなんとなく違うな」という程度のものでした。

業務のひとつである「スピーカーチューニング」を行っていると「スピーカーから出る音のどの周波数帯が多い/少ない」ということに気を使うようになり、自ずと「フラットな音場のイメージ」が自分の中に形成されます。

私が働いているライブハウスではメインスピーカーのキャリブレーションを測定用のソフトとマイクで行なっているので、ある程度客観的・物理的にフラットな状態であると思われます。

「HPH-MT8」を買ったが、エイジング前は全然フラットじゃなかった

DTMにはまっていくにつれて「ミキシングをしっかりできる体制を整えよう」として、予算と尊敬するエンジニアさんの意見を勘案してAmazonで「HPH-MT8」を購入しました。

「今まで聴いていたものがどんなふうに聴こえるのだろう」と届いたもので聴き慣れている曲を早速聴いてみました。

6.3kHzあたりより上がめっちゃ強い・・・。特にハイハットが刺さるように耳に痛い・・・。ボーカルの歯擦音が耳につく・・・。

「私の耳がおかしいのか、機材との相性みたいなものがあるのかもしれない」といろんな曲をいろんな周辺機器で聴き比べてみましたが、結果はほぼ同じ。

そういう尖った性能の製品ではないはずなのですが、自分はハイハットの聴き取りとか、ボーカルレコーディングのノイズチェックにのみHPH-MT8をしばらく使っていました。

エイジングが必要だと知ったきっかけ

しばらくして編曲の先生に私のHPH-MT8を視聴してチェックしてもらったことがありました。

「確かに高音が少し強いがほぼ支障はない」みたいな感じの評価をいただいたので、それから少しずつ普段使いやPAの仕事の時などに使ってみました。

今思えばこの段階でほんの少しエイジングは進んでいたのかもしれません。

数日した後、視聴していただいた先生から
「先日仕事に行ったスタジオにHPH-MT8があり、それはもっとフラットに聴こえた。こないだ聴いたやつ(私のHPH-MT8)はエイジングが足りないのではないか」
と連絡をいただき、後日エイジング用の音源をもらうことになりました。

エイジング用の音源を試した実際の方法

エイジング用の音源として「Test & Burn-In CD」を頂きました。

https://www.amazon.co.jp/Test-Burn-Xlo-Reference-Recordings/dp/B0000015AL

↑同商品(CD)のアマゾンのリンク。

これのトラック09 バーンイン・トーン(エージング)をリピートでトータル70時間くらいヘッドホンで流しました。ノイズの中を周波数の上下するサイン波が行ったり来たりする音源です。

具体的な接続は「MacbookPro→Scarlett2i2(オーディオI/O)→HPH-MT8」でした。ヘッドホンから聴こえる音量は普段音楽を聴くときと同じくらいの大きさにしました。寝てる間もエージングの時間に使いたかったので、ヘッドホンのイヤーパッド同士をくっつける形(ブログトップの写真のような形)で周りに音があまりもれない状態で流し続けました。

エイジング前後の体感比較

購入当初は痛かった高域が全然痛くなくなっていて、かといって鈍ってしまった訳でない、程よいシャッキリ感に変わっていました。

他の周波数帯はあまり意識していなかったのでエイジング前後の明確な違いを覚えていないのですが、エイジング後は「モニターヘッドホンにふさわしいフラットさ」を持ったものになり、購入時に期待していた性能になりました。

まとめ:少なくとも効果が出る機種はある

この経験をするまでは「ヘッドホンやイヤホンのエイジングは気のせいとか、プラシーボだろう」と思って私はあまり信用していませんでした。

ものによっては買ったばかりでエイジングなんてしなくてもちゃんと鳴らしてくれるヘッドホンもあるのでしょう。

一方でエイジングで変わるヘッドホンがあると知っておくと、以前の私のようにヘッドホンを購入したにもかかわらずその価値を見誤って長くお蔵入りさせる失敗を無くすことができます。

以上です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

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この記事を書いた人

DTMer(作編曲)、ライブハウスPAエンジニア、ブロガー。
文明の利器で音楽制作を加速したい。

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