【新しい趣味に】ライブハウス巡りのすゝめ

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目次

はじめに

対象読者

  • 新しい趣味を探してる人
  • 趣味としてのライブハウス巡りの魅力について知りたい人
  • ライブハウスに興味はあるがまだ行ったことがない人

この記事からわかること

  • ライブハウス巡りやライブハウスで音楽を聴くことの魅力
  • 趣味にした場合、月にかかる費用
  • ライブハウス巡りを趣味にするやり方
  • ライブハウスに行く前に知っておいた方がいいこと
  • 自分に合ったライブハウス会場やイベントの見つけ方、それぞれの違い
筆者紹介
奈沼蓮アイコン画像

奈沼 蓮

ライブハウススタッフ(音響&たまに制作)、DTMer

ライブ音響を担当していると「こんだけ面白いものが観れてチケット代がこれだけとか安すぎないか⁈」と感じることが割とある。
魅力的なアーティストでもあまり観客がいないことは珍しくないので、趣味として狙い目ではないかと思い、記事を書いている。

ライブハウス巡りを趣味にする魅力

Photo by real_ jansen on Unsplash

手軽に非日常感を得られる

「イベント」というと多くて月に1回とか3ヶ月に1回くらいのイメージですが、ライブハウスでは毎日のようにイベントが開催されています。
各ライブハウスそれぞれに雰囲気があり、日常生活とは一線を画す空間です。
「何か刺激が欲しい!」というときにもってこいの存在です。

生演奏を聴きながら飲める

ホールやアリーナなどの大規模会場でのライブと異なり、ライブハウスは手軽に飲食しやすい場所です。
会場にもよりますが、バーカウンターに座ったままライブを観ることもできます。
熱い演奏をゆったり座りながら聴くことができるのは小規模会場であるライブハウスの良さのひとつです。

「推し」(応援したくなるアーティスト)が見つかる(かも)

アイドルや声優やVtuberが「推し」になることが多い昨今です。
しかし「なんかそういうのだと自分が応援したい対象にはならないんだよなー」という人はライブハウスに出演している「若手アーティスト」を視野に入れてみるのもありです。
まだ世間には見つかっていない、心の太陽となりうる存在が見つかるかもしれません。
またライブハウスでは出演者と観客の距離が近いことが多く、終演後などに直接話すこともできます。

圧倒的に豪華な音響が体感できる(一部例外あり)

ライブハウスの音響システムは業務用の機材によって構成されています。
一般住宅では到底置けない&鳴らせないような大きなスピーカーからは、耳で聴くというより体で感じる低音が出ます。
打上花火が開いた時の胸を叩くようなあの感覚に近いです。
そんな音環境で聴くバストラムの音やベースの音の体験は一般のオーディオ環境と比べ圧倒的に豪華です。
慣れてしまうと感動は薄れていきますが、初めての時はそれだけで数千円のチケット代に値する感動があります。

ただ音響環境は一部例外があります。
ギター弾き語りなどのアコースティックな音楽を主に扱うような会場では、体に響くような低音を出せる大きなスピーカーが無いこともあります。

小旅行の側面もある

だんだんハマってくると、隣県など少し遠くのライブハウスにも足を伸ばすようになります。
するとその街並みを歩いてみたり、その地域で有名なラーメン屋についでに寄ってみたりするきっかけにもなります。

月にかかる費用

趣味を選ぶ上で避けて通れないのがその費用です。
ライブハウス巡りにかかる費用とその内訳について解説します。

週1回行くとしたら月2万円くらい

ライブハウスのイベントを楽しみ、楽しい夜を過ごすのにかかる費用は人それぞれです。
目安としてライブ鑑賞してさらっと夕食をとり、1,2杯お酒を飲むくらいなら4000~5000円あれば充分です。

その場合の内訳として

  • イベントチケット代 : 2500~3500円(会場やイベント内容により異なる)
  • ドリンク代 : 500~1500円 (1,2杯飲む想定)
  • 夕食(フード)代 : 1000円前後

こんな感じです。
費用を抑えたければ近くの飲食店で早めの夕食を取るのがおすすめです。
ライブハウスも飲食店ではありますが、メニューは揚げ物系の軽食が多く、飲食専門店より割高です。

週1回、月4回行くとしたら2万円前後の費用です。

追加費用になるもの

そのほか、興味をもった出演者の物販(CDや写真など)を購入する場合はそのグッズ代が必要です。
あとは終演後などのタイミングで応援している出演者に食事やお酒を奢ったりすることもできます。

ライブハウス巡りを趣味にする実際の方法

この項ではまだライブハウスに行き慣れていない人に「実際にライブハウスに来場し、ライブを観る」までにどんなことをすればいいかを解説します。

STEP
家の近くや通勤経路にライブハウスがないか探してみる
Photo by Alexandre Debiève on Unsplash

初めてライブハウスに行くとしたら、とりあえず家の近くや通勤経路で候補を探してみましょう。
移動時間や交通費もコストになるので、「趣味になるか1回試してみる」には手頃な場所から始めるのがおすすめです。

STEP
見つけたライブハウスのHPでイベント内容など情報を集める
Photo by Campaign Creators on Unsplash

行けそうなライブハウスを見つけたら、そこのHPをチェックしましょう。
開催予定のイベント内容や会場までのアクセス方法など必要な情報がぎっしり載っています。

主にチェックするポイントとしては

  • イベントスケジュールに自分が興味を持てるイベントがあるか?
  • お店の雰囲気はどうか?
  • 夕食になるものは会場で販売しているか?
  • タバコを吸わない人にも優しい環境か?
  • 来場者が使える駐車場はあるか?
  • 会計はキャッシュレスに対応しているか?どのキャッシュレスサービスが使えるか?

などでしょうか。

STEP
興味のあるイベントが見つかったら予約を入れておく

行ってみてもいいかなと思うイベントを見つけたら、予約を入れましょう。
場合によりますが、多くのライブハウス会場/イベントでは当日券より前売り券の方が値段が安いです。
大体500円前後安くなります。
予約を入れなくても当日ひょろっと入れる可能性も十分ありますが、思わぬ人気アーティストが出演していると定員オーバーで観れない可能性もあります。
念の為予約を入れておくと無難です。

重要なことなので後述もしますが、「目当ての出演者(アーティスト)を決めておくこと」が大切です。
特に居ないけどライブは観たい!という場合は適当に決めるか、トップバッターになりそうな人にしておくのがおすすめです。

ここまでで事前準備は完了です。

STEP
当日、開場時刻を過ぎてから入場する

イベント案内のチラシ(フライヤー)記載の開場時刻(OPENと書いてあることが多い)にライブハウスに入場しましょう。
受付があるので予約を入れている場合はその内容を伝え、感染対策の検温や消毒を受けます。
開演時刻(STARTと書いてあることが多い)まで時間があれば少し待ちます。
このタイミングで夕食を取るのもありです。開演すると観るのに意識を取られて食事に集中しにくい。

STEP
開演~終演までライブ鑑賞する

ここまで来たらあとは純粋にライブ鑑賞を楽しむだけです。
途中退場もできるので、思っていたようなイベント内容でなかった場合や目当てのアーティストの出演が終わったタイミングで切り上げることもできます。

ライブハウスに行く前に知っておいた方がいいこと

目当てのアーティスト(出演者)は出演報酬に関わるので必ず決めておく

ライブハウスの出演者は「どれだけ自分の出演によってお客さんを会場に呼べたか?」で出演報酬が決まります。
計算方法は出演契約時の条件によって異なります。
多くの場合ではそのアーティストを目当てで来場したチケット代の半分が出演報酬(バックと呼ばれる)になります。

例えばチケット代が1枚3000円として、あるアーティストAが「A目当ての来場者」を10人呼べた場合、

3000円のチケットが10枚売れて、その半分が出演報酬になるので
3000 × 10 × 1/2 = 15000

こんな感じで15000円が出演報酬としてアーティストAに支払われます。

お金に関わることなので、これは出演するアーティストにとって非常に重要です。
生活に関わります。
アーティストが今後もライブ活動を続けていけるかにも大きく影響します。

なのでライブハウスに行く前や予約を入れる前に「目当てのアーティストを決めておくこと」は大切です。
ちなみに多くの場合では「目当てのアーティスト」を複数指定することはできません。

イベント内容自体が目当てで、特定の出演者が目当てでない場合は?

それでも特定の1人を一応選んでおくことをお勧めします。
特定の出演者が目当てでない来場者のチケット代は、多くの場合ライブハウス側の総取りになります。
「その会場を応援したい、今後も存続してほしい」という場合は別ですが、出演アーティスト側の方が一回のライブで利益を得にくいので、出演アーティスト応援のためにも誰か選ぶ方がお勧めです。

選ぶ際に悩む場合は、まだキャリアの浅そうな出演者を選ぶと良い応援になります。
まだアーティスト活動の短い出演者は固定客が少ないことが多く、出演報酬を得にくい状況にあります。
選んであげると応援の価値が強まります。
出演報酬の面だけでなく、ライブハウス側もアーティストの集客力の目安にするのでその出演者をより呼んでもらいやすくできます。

音楽鑑賞用耳栓(イヤープロテクター)はお守りとして持っておくとよい

Image by Sasin Tipchai from Pixabay

行き慣れてないライブハウスに行く場合は念の為に「音楽鑑賞用の耳栓(イヤープロテクター)」を持参することをお勧めします。

多くの場合は音響スタッフ(PAエンジニア)が適切な音量管理をしているので大丈夫です。
しかし自覚はなくても自身に聴覚過敏の傾向があったり、アーティスト側の意図で大音量の表現があったりする場合も考えられます。

人によって程度は異なりますが、過剰な音量のライブを鑑賞するのは苦痛です。
保険・対策として音楽鑑賞用の耳栓(イヤープロテクター)は持っておきましょう。

音楽鑑賞用の耳栓(イヤープロテクター)は通常の耳栓と異なり、音楽体験をできるだけ損なわないように聴覚保護ができる工夫がされた製品です。
装着することで音がこもってしまうということが少なく、自然な聴感のまま音量を落とすことができます。

筆者が実際に使っているイヤープロテクターは?お勧めある?

筆者は上の製品を3年ほど愛用していたのですが、今調べたら販売終了していました。残念。

私が次買い換えるときに選ぶとしたらこれにするかなあと思うのが「CRESCENDO / Music 20」です。

値段も手頃で、MサイズとLサイズ両方入っているので自分の耳にフィットする方を選んで使い続けられます。

各ライブハウスや開催されるイベントそれぞれの違い

Image by A_Werdan from Pixabay

ライブハウスはどこも同じというわけではなく、それぞれに特色があり他と差別化されています。
そうなると「観にくる人との相性」も出てくるので、人によって居心地のいい会場は違ってきます。
この項では「どんなところに特徴が出てくるのか」を解説します。

扱う音楽ジャンルの傾向

世の中にはロック、メタル、ヒップホップ、EDM、アイドル、アンビエントなど様々な音楽ジャンルがあります。

そしてライブハウスによっては「特定の音楽ジャンルライブに特化している」場所もあります。
例えばロックバンドのライブが多いところ、アイドルやビジュアル系が多いところ、ナチュラルな生楽器演奏ライブが多いところなど。そういう場所はライブハウスの外装や内装、音響や照明などが「その音楽ジャンルのライブが魅力的になる」よう選ばれています。

幅広いジャンルを取り扱うライブハウスもある一方で、特定のジャンルに特化したライブハウスもあるということを覚えておきましょう。

衛生面と清潔感

一昔前ではライブハウスというと、地下にあって暗くてタバコ臭くて小汚い空間、というイメージがあるかもしれません。
確かに一部ではそういった会場もありますが、令和の現代では「地上1階にあって明るくて分煙されてる上におしゃれで清潔的なライブハウス」もあります。

2020~2021年を騒がせた新型ウイルスの影響もあり、最近新しくできたライブハウスは清潔感があるところが多いです。

とはいえ各会場で力の入れ具合は違うので、タバコが嫌いな人や潔癖気味の人は公式サイトや食べログなどのクチコミサイトでチェックしておきましょう。
※ライブハウスは分類上「飲食店」なので、食べログなどに載っていることも多いです。

飲食メニューの充実具合

前項と重複しますが、ライブハウスは「飲食店」なので基本的に飲食できます。

ただ会場によって飲食メニューにどれだけ力を入れているかは大きな差があり、「ほとんどレストランと言っていい超充実会場」から「ドリンクしか売ってない会場」まであります。
カクテルを作ってくれるバーカウンターがあるところもあれば、販売されてる缶ビールやペットボトルのソフトドリンクをそのまま出すところもあります。

食に多少こだわりがある人の場合は、ライブウス会場の飲食がどれくらい充実しているかチェックしておくと良いです。
※繰り返しになりますがライブハウスは分類上「飲食店」なので、食べログなどに載っていることも多いです。

立地によるアクセスの良さと混み具合

Photo by Filiz Mehmed on Unsplash

ライブハウスにあまり行ったことがない人や、渋谷などの人気会場しか行ったことがない人は「ライブハウスは人混みの中で音楽を聴くもの」と思っているかもしれません。
実際はそんな場所は大都市にある会場のごく一部で、地方にある大体の会場の大体の日は観客はそんなにいません。
入場定員の20~30%のことが多く、無名のアーティストのライブでは観客が1人もいないことも珍しくないです。

「集客する能力」と「演奏などのライブパフォーマンス能力」はびっくりするくらい別物で、「人脈のある人の初ライブ」は「達人級(ただしメジャーアーティストではない)の出演者のライブ」より観客が多いです。

一方でこれはアーティストの集客力だけでなく、ライブハウスの立地にも大きく影響されます。
東京でライブすると10人集まるくらい人気のある人でも、埼玉や千葉が会場のライブでは1人も観客がいなかったりします。

何が言いたいかというと、「そこそこ人気があるアーティストのライブも、地方会場まで行けばゆったり観れる可能性が高い」ということです。

背があまり高くない人や、人混みが苦手な人は敢えて地方会場に足を運ぶのもおすすめです。
補足として東京などの繁華街にある会場は来客用の駐車場はまず無いですが、地方会場は来客用駐車場があるところもあります。

まとめ

今回の記事では「ライブハウス巡り」を新たな趣味として提案してみました!

重要なポイントを振り返ると

  • ライブハウスは手軽に非日常感を得られ、推しの発掘や豪華な音響設備の体験などのメリットがある
  • 週1回通うなら月予算は2万円前後
  • 各ライブハウスの情報や開催イベント内容はHPで確認できる
  • 重要な準備は「来場目当ての出演アーティストを決めておくこと」&「音楽鑑賞用耳栓」
  • 各ライブハウスはイベントジャンル傾向や清潔感、飲食メニュー充実度、混みやすさなどが異なる
    →自分が居心地が良い場所を探してみる

こんな感じでした!

今回の記事は以上です。
この記事が役に立ち、読者の皆様がライブハウスで楽しい夜を過ごせれば幸いです。

付録 : 紹介製品再掲

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