はじめに
対象読者
- 寝れない時にスマホを使ってしまい、ブルーライトを眼に入れて余計に寝れなくなる悪習慣をやめたい
- 音楽以外で眼が疲れた時の休憩方法を探している
- 人気声優に寝る前に本を読んでもらう方法を知りたい
この記事からわかること
- スマートスピーカー Echo Dot(第4世代)とオーディオブックサブスクサービス audibleで寝る前に人気声優に本を読んでもらう方法
- スマホを使って夜更かししてしまう人にオーディオブック×スマートスピーカーがおすすめな理由
- 実際に使ってみている筆者の感想&レビュー
奈沼 蓮
作編曲家(DTMer)、音響エンジニア、ブロガー
DTMで眼が疲れた時に「退屈しないで眼を休める方法」を探している。
音楽を聴くとつい意識が仕事モードになってしまうので、休憩に音楽が不向きな性分を抱えている。
Echo Dot(エコードット)とは?
Echo DotはAmazonがメーカーのスマートスピーカーのうちのひとつです。
Echoにはワイヤレスイヤホン型や小型ディスプレイ型もあります。
その中でEcho Dotは「基本性能はそのままに、小型で安価なスマートスピーカー」という位置付けの商品です。
Echoシリーズの中で2022年4月現在最も売れている製品でもあります。
スマートスピーカーの良いところは「画面を見なくても操作できる」というところです。
つまりブルーライトを眼に入れずにコンテンツを再生できます。
スピーカー下の部分はちょっと光りますが、アレクサが指示を聴いてる時くらいしか光らないので夜でも気になりません。
audible(オーディブル)とは?
audibleはAmazonが提供するオーディオブックサービスです。
つまり「音声で本が読めるサービス」です。
眼を使わずに本が読めるので眼を休めることができます。しかも退屈しない。
サブスクリプション制で月会費1500円。初回1ヶ月無料。
オーディオブックサービスは他社にもいくつかありますが、audibleではナレーター(朗読する人)に人気声優や俳優を多数採用している点が強みです。
導入に必要な金額 初期費用と月額費用
初期費用
- Echo Dot 第4世代 本体 5980円
- オーディオブック代金(目当てのオーディオブックがaudible会員聴き放題対象タイトルでない場合)
EchoシリーズはAmazonセール時にほぼ例外なく割引されます。
大体30~40%OFFになり、2000円くらい節約できます。
急がない人は次のセールまで待つのも良いです。
月額費用
- audible 月会費 1500円(初回1ヶ月は無料お試し期間)
花澤香菜さんが朗読なさっているaudible作品全3作 (2022年4月時点)
参加声優紹介ページのトップに載っている花澤香菜さんですが、意外にも朗読参加作品はまだ3点のみです。
audibleが今後盛り上がり、更に参加作品が増えることを期待しつつ、現時点での参加作品をリストアップします。
小説 言の葉の庭(第2話、第5話、第9話、エピローグ)
新海誠さんの代表作のひとつです。
映画版では描かれなかった背景や登場人物のその後も描かれており、小説版独自の価値があります。
花澤香菜さんが全編朗読を務めているわけではありませんが、内容的にも今回紹介する中で一番オススメできる作品です。
audible会員聴き放題対象タイトルなので、会員になれば無料で聴くことができます。
ドラキュラ 〜ふたりの吸血鬼〜 (ナレーションの一部)
ナレーターに有名男性声優を多く起用している作品ですが、花澤香菜さんも参加しています。
audible会員聴き放題対象タイトルなので、会員になれば無料で聴くことができます。
STAN LEE’S ALLIANCES: A TRICK OF LIGHT 日本語版
今回紹介する中で唯一、花澤香菜さんが全編ナレーターを務めている作品です。
しかも再生時間計15時間の大ボリューム。
その上他のオーディオブックサービスでは聴けない、「ONLY FROM audible」のプラットフォーム限定作品です。
audible会員聴き放題対象外タイトルなので、会員資格とは別に別途単品購入が必要です。
日本ではあまり知名度がありませんが、超有名声優起用、プラットフォーム限定、単体有料作品とAmazonのこれでもかという力の入れようを感じる作品です。
寝る前にaudibleを再生するときのおすすめ設定
スピーカーを自分向きにして音量をできるだけ下げる
眠るまでの間にスピーカーを使うことになるので、隣の部屋の人の迷惑にならないよう、音量を抑える工夫をしたほうが良いです。
外観からはわかりませんが、Echo Dot 第4世代はモノラルスピーカーを一機搭載しており、それを自分側に向けることで周囲への音の影響を減らすことができます。
再生停止タイマーをかけておく
Echo Dotはスマートスピーカーなので、音声認識を利用してタイマーをかけることができます。
例えば「アレクサ、~時間後に止めて」と言えば、その通りaudibleの再生を止めるタイマーをかけることができます。
翌日の夜、続きが聴きたい場合は「アレクサ、audibleの続きを再生して」と言えば続きが再生できます。
実際に使ってみている感想&レビュー
総評 : 予想通りに良いが、慣れは必要
使い始めて最初のうちは「寝る前に本を読んでもらう」という行為に慣れてないので、朗読の内容に集中してしまい逆に意識がハッキリしてしまうことがありました。
3日目くらいになり、「なんとなく聞き流す」くらいにゆったり構えて聴くとちょうど良いことに気づきました。
スマートスピーカーは音声操作なので、「スマホの画面を見ずに操作でき、ブルーライトを目に入れなくて済む」というのは大きなメリットです。
この点は期待通りでした。
もし聴いてる途中で寝落ちしてしまった場合も、「アレクサ、audibleの本を10分巻き戻して」など指示すれば記憶のあるところまで簡単に戻せます。
音響エンジニアから見たEcho Dot(第4世代)のスピーカーの所感
筆者は音響エンジニアなのでスピーカー性能が一番気になっていたが、そんなに悪くないです。
明らかにチープな音というほどではないし、ノイズもほぼ気にならない。
audibleでの朗読を聴くという目的であれば、周波数分布の中低域(200~300Hz)にやや強調されたクセを感じます。
これはおそらく「アレクサがしゃべった声を聞き取りやすくするため」に敢えてそうチューニングしている気がしています。
対策としては内蔵イコライザを使ったり、Echo Dot本体の置き方を工夫すれば気にならない程度にはなります。
Echo Studioを選ばなかった理由
もともとある程度音質にこだわる人向けには「Echo Studio」というモデルがありますが、本体がデカいです。
当然内蔵されているスピーカーもデカい。
基本的にデカいスピーカーはデカさに見合った音量で鳴らすことを想定して調整されています。
今回の使い方である「夜に小音量で朗読を聴く」という目的で使うには、Echo Studioはおそらく適さないと推察して選びませんでした。
加えていうなら、朗読のオーディオデータはほぼ間違いなくマイク1本の「モノラル音声」です。
Echo Studioの3Dオーディオ対応のスピーカー配置とかは今回の目的に対しオーバースペック過ぎます。
audibleについて 良いところ、気になるところ
良いところ : 内容が自然で表現豊かに頭に入ってくる
Echoのアレクサ自体にもKindleの自動読み上げ機能が付いています。
ただやはり発展途上な感じはあり、プロのナレーターが音読するのに比べて不自然な部分が多いです。
アレクサでは言葉の間合い、登場人物の区別、心象によるトーンの変化などができていません。
小説などの文学作品をアレクサに読ませても、不自然さが気になってうまく内容が頭に入ってきません。
やはり「眼を休めながら芸術体験として充分に本を楽しむ」ということはaudibleのみの体験です。
気になるところ : 聴き放題対象外タイトルは会員でも2000~3000円。元の本の方が安い。
audibleは会員聴き放題対象タイトルは0円で聞けますが、対象外タイトルは別途オーディオブック代金が必要です。
これが1冊大体3000~4000円します。
ちなみにaudible会員だと定価の30%引きになるので2000~3000円くらいになります。
社会人であればそんなに気にならない金額ですが、学生とかだとややオススメしにくい価格です。
冷静に考えると「元の本の執筆コスト」に「プロのナレーターの朗読コスト」が載っているので、これくらい高くてもむしろ良心的です。
ただ「オーディオブック」であることに強いこだわりがないなら、
「元の本を買って読んだほうが安いじゃん!」
ということになるので、コスト面は人によってよく考えて利用したほうが良さそうです。
まとめ : audible×Echo Dotは音質、操作性ともに快適な組み合わせ
今回の記事では「Echo Dot(第4世代)とaudibleで寝る前に人気声優に本を読んでもらう方法」について解説しました。
必要なことは
- Echo Dot(第4世代)を購入し、audibleの会員登録をする
- 好きな声優さんが朗読しているオーディオブックを購入する(会員聴き放題対象タイトルなら無料)
- 寝るときにアレクサにaudible再生とタイマー停止の指示を出しておく
という感じでした!
オーディオブックとスマートスピーカーの組み合わせは使ってみると思いのほかに快適です。
なかなか寝付けずやってはまずいと思いながらも退屈さのあまりスマホに手を伸ばしてしまい、ブルーライトで余計に目が醒めてしまう人にはかなりおすすめできます。
今回の記事は以上です。
お役に立てれば幸いです。
付録 : 登場製品&サービス
Echo Dot 第4世代
おそらく「寝る前にオーディオブックを聴く」という目的なら、Echoシリーズではこれがサイズ的に最適です。
audible 月額会員
DTMを今ほどやっていなかった数年前に無料体験した時にはイマイチ価値がわからなかったですが、「眼を休めながら楽しめるコンテンツ(しかも音楽ではない)」というのは音楽に携わる人間にとって非常に良い癒しであり、気分転換になると改めて感じました。
今回はしばらく登録して寝れない夜のお供にします。
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