サウンドエンジニアの筆者がいつか欲しいと思っている憧れの機材&ソフトウェア

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はじめに

対象読者・想定読者

  • サウンドエンジニアである筆者が機材を選ぶときにどんなことを考慮しているのか知りたい人
  • DTMの楽曲制作環境のレベルを上げたいと思っていて参考情報を探している人

悪く言えば「捕らぬ狸の皮算用」みたいな記事ですが、「プロがどういうものを欲しいと思っているのか」というのはそれなりに需要ありそうだと感じたので書きます。
気軽には買えない高級機材ばかりですが、妄想だけなら無料なので少しの夢と虚無感を抱きつつ、解説します。

この記事を書いた人
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奈沼 蓮

DTMer(作編曲、ミキシング、マスタリング)
サウンドエンジニア(PA、サウンドデザイン)

Amazonの欲しいものリストを公開する予定は無し。
単なる欲しいものリストよりは記事にしてネタにした方が有益だと考えた。

この記事に載せたものは2,3年のうちにレビューしてみたい。

憧れの機材 : ハードウェア編

オーディオインターフェース「APOGEE Symphony Desktop」

DTM環境の要のオーディオインターフェースでは「APOGEE Symphony Desktop」が私の理想です。

  • インプット数が多すぎない
  • APOGEE製品はMacをはじめとするApple製品と親和性が高い
  • DTMデスクに置けて場所を取らないこと
  • 個人的にミックス上手いなーと思っている人がAPOGEE製品を使っている

理由はこんな感じです。

RMEの製品もかなり心惹かれますが、僅差でこちらにしました。

2021年秋に購入しました!

半年ほど使い、良いところも悪いところもわかってきたのでレビュー記事にしました!
なかなかクセものだったのでやや辛口レビューです。
購入検討中の方は是非!

モニタースピーカー 「NEUMANN KH80 DSP A W」

オーディオインターフェースと並ぶDTM環境の要、モニタースピーカーでは「NEUMANN KH80 DSP A W」を選びました。

  • DTMなどのホームユースに適したサイズ
  • 周波数特性の最低周波数は57Hzで充分下まで出る
  • 測定を利用した音環境補正ソフトウェア対応
  • 私のDTMデスクは白なので同じ白色が調和して良い

同クラス製品で「GENELEC 8320APM GLM Studio」がありますが、GENELEC製品は部屋がある程度広くないと使いにくい経験があるのでKH80 DSPを選択しました。

2021年秋に購入しました!

こちらも購入しました!
気合入れてレビュー記事書きましたので興味がある方はどうぞ。

DI(ダイレクトボックス) 「RUPERT NEVE DESIGNS / RNDI」

最大の魅力はノイズ軽減と厳選されたトランス回路による音色向上

DIは一般のDTMerにはあまり馴染みの無い音響機材かもしれません。
ライブハウスなどのPAオペレートではエレアコなどのライン出力をバランス化する目的で使います。
細かいことを抜いて平たく言うと、DIを入れることでノイズが軽減され、よりクリアな音をミキサーやパソコンに送ることができます。

さらに言うとDIにも品質の良し悪しがあり、やはり高いものは良い(とされる)音がします。
これはDI内部の「トランス」という部品が特に大きな影響力を持っていて、これで音の良し悪しが決まります。

上記の「ノイズ軽減」、「良いトランスによる音色向上」における最高級品がこの「RNDI」です。
メーカーは数々の伝説的音響機器を作ってきたNeveの初代エンジニアの会社「RUPERT NEVE DESIGNS」。

中古市場も見ましたが、ほとんど出回ってないのでおそらくその品質の高さ故、あまり売られないと思われます。

DTM環境は狭いデスクにパソコンやスピーカーなど、電磁波の多い環境なので実はDIによるノイズ対策にはかなり価値があります。

RUPERT NEVEの製品の中では購入しやすい価格ですが、DI製品の中では最高級品なのでやはり手は出にくいです。
これも憧れの機材に相応しい逸品。

26.9インチ4K有機ELモニター 「LG 27EP950-B」

以前電機屋さんのテレビコーナーを見ていた際、有機ELの画面の美しさにびっくりしました。
私は映像の専門家ではないですが、素人目にも明らかに表現力が液晶より上です。
発色がめっちゃいい。花や花火の映像が流れていましたが、それだけで見ていて気分が上がります。

映像の解像度とか発色とかフレームレートとかは音楽制作にはあまりは必要ないです。
とはいえ長時間使うPCモニターは良いものを使いたいという思いは正直あります。

現在有機ELモニターは高級路線なのでしばらく入手はキツそうですが、憧れの機材リストに入れるに相応しい逸品です。

MIDIキーボード「KAWAI VPC1」

高級MIDIキーボードの頂点と言える存在です。
ピアノメーカーのKAWAIが本気で作っている製品で、弾き心地は本物のピアノと遜色ないレベルらしい。
編曲の先生が与太話の中で紹介してくれたものですが、存在を知った時はビックリしました。

ピアノマーベルやっていたらピアノ弾くのが楽しくなってきたので憧れの機材ではありますが、本体重量驚異の29.5kgなので今の私のDTMデスクのキーボードスライダーには載りません。

まだしばらくは安い・軽い・(意外と)丈夫なM-AUDIO KEYSTATION88を使うつもりでいます。
気づいたら第三世代のMK3が出ていて、私が使っている初代は販売終了していました。
しかもMK3の方が見た目が少しスタイリッシュで値段は若干安いです。

憧れの機材 : ソフトウェア編

ソフトウェアリバーブ「Audio ease Altiverb 7 Regular」

私はエフェクトの中で一番好きなものを訊かれたら間違いなく「リバーブ」と答えるくらいリバーブが好きです。
そんなリバーブ大好きエンジニアが憧れるリバーブがこの「Altiverb 7」です。
Regularより上位のXLというバージョンもありますが、値段が4万円くらい上がります。

これも編曲の先生のPCで聴かせてもらったことがあるのですが、一聴しただけで他のリバーブとは「別格」とわかります。

  • 現実味が凄まじい。本当にその空間にいるかのような繊細さがある
  • 収録されている空間は音楽的なもの以外もあり、音楽以外にも映像制作でも使える
  • 繊細な表現ができる分、CPU負荷も最高に重いのでハイパワーなマシンでないと動かせない

現実味重視の製品なので、電子音楽向きではなく、アコースティック寄りの製品です。

リズム音源 SPECTRASONICS「Stylus RMX “Xpanded”」

発売以来業界で「チートツールのひとつ」と言われてきたリズム音源です。

リズムは踏み込むとかなり繊細な側面があり、特にアフリカ由来のリズムは使えるようになると強力な魅力になるものの、ちゃんとノリを出すにはかなりセンスを求められます。
そうしたややこしいリズムの問題を誰でも再現可能にしたのがこの「Stylus」のすごいところです。

しかもSPECTRASONICS製なのでサウンドデザインもかなり完成されています。
ただ発売から10年以上経っているので今風の音に作り替える工夫は必要かもしれません。

総合して十分買う価値があるのでずっと欲しいと思っているプラグインのひとつです。

2022年3月に購入しました!

現在使っております!
もうしばらく使い慣れたらレビュー記事書きます。

おわりに

この記事は状況によって少しずつ加筆・修正していく予定です。
もし買ったものができたら張り切ってレビューします!

今回の記事は以上です。
お役に立てれば幸いです。

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