はじめに
想定読者
- ライブ配信をしていて、配信用ミキサーを購入検討している人
- 特にスマホがAndroid端末の配信者
- AG03MK2とどちらを買おうか迷っている人
この記事からわかること
- なぜ「AT-UMX3」はAndroid配信者向けなのか?
- Yamaha AG03MK2との比較で勝っている部分、負けている部分
この記事の内容は2024年2月15日(発売7日前)時点のものです。
メーカー発表のスペックを基にしており、実際の製品の性能を保証するものではありません。
\ 今回の記事の製品 /
2024年2月22日にaudio technicaから配信用ミキサーとして「AT-UMX3」が発売されます。
スペックを確認した時、「これはスマホがAndroidの配信者に売れる!」と感じるとともに、「AG03MK2のライバル製品になる」と思いました。
AT-UMX3はAndroid配信者向けの理由
多くの配信用ミキサーはAndroidとの「USB接続」に非対応
現行の配信用ミキサーの多くはAndroidとのUSB接続に対応してません。
これはAG03MK2を含むAGシリーズも同様です。
理由は明確になっていませんが、同じスマホでもiPhoneとは異なり、Android端末のOSはオーディオデータ処理機能がやや劣るためだと思われます。
USB接続に対応していない場合でも、4極のステレオミニのケーブルを用意し、アナログ接続すればモノラル音声で配信はできます。
しかしステレオ音声にしかない音の立体感や左右への拡がりは無いため、聴き映えでは不利です。
AT-UMX3はAndroidとのUSB接続に公式対応
AT-UMX3の特筆すべき点は、Android端末でもUSB接続で使えるところです。
公式サイトのテクニカルデータにも「USB STEREO OUTPUT」と表記があるので、ステレオ音声で使えます。
Yamaha AG03MK2との比較
配信用ミキサーとして圧倒的人気なのがYamaha AG03MK2です。
一時期X(Twitter)でも話題になりましたが、マンガ「アカネノネ」に登場するほどの知名度です。
そんなAG03MK2とスペックを比較し、勝ってる部分と劣っている部分を考えてみました。
※ちなみに値段(税込のメーカー希望小売価格)は同じでした。
AT-UMX3が勝っているところ
重要度順にすると以下のようになります。
- Android端末でもUSB接続してステレオ音声配信できる
- audio technicaのマイクと相性が良い設計
- 機能が比較的シンプルで音響初心者向け
前項と内容が被りますが、現状AG03MK2側がAndroidとのUSB接続に対応していないため、AndroidユーザーであればAT-UMX3の圧勝です。
AT-UMX3が負けているところ
こちらは致命傷順にすると以下のようになります。
- リバーブエフェクトが内蔵されて無い
- ギターアンプシュミレーターが内蔵されて無い
- コントローラーソフトウェアが無く、調整の幅が狭い
- DAW(音楽製作ソフト)が付属して無い
- 色が黒しかない(白色バリエーションが無い)
まずリバーブエフェクトが入ってないのが大きな痛手です。
これはつまり歌配信者向けじゃないってことです。
もしAT-UMX3で歌配信がしたいなら、ボーカルエフェクターを追加接続しないと自然な仕上がりになりません。
\ リバーブを追加してくれるボーカルエフェクターの例 /
対するAG03MK2ではリバーブエフェクトが内蔵されています。しかも7パラメーターくらい調整可能です。
AT-UMX3はハイインピーダンス接続ができる入力端子があり、エレキギターなどを直接接続可能になっています。
にもかかわらず、アンプシュミレーターが内蔵されてません。
エレキギターを使った配信でも、ラインの生音で使えということなのか?まともな音はしないぞ。
エレアコであればアンプシュミレーター無しでもまともな音がするので価値がある仕様です。
しかしエレキギターのギタリストが中途半端に不遇な扱いになっています。
対するAG03MK2ではアンプシュミレーターが内蔵されており、エレキギター直でもそれなりにまともな音がでます。
まとめ
今回の記事ではaudio technicaの配信ミキサー新製品「AT-UMX3」について、AG03MK2とのスペック比較を通じて性能を評価しました。
まとめると、
Androidユーザー配信者で、コンテンツに歌が無いならAG03MK2よりオススメ!
ということになるかと思います。
今回の記事は以上です。
お役に立てれば幸いです。
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